Book #5
ロマの血脈【下巻】
The Last Oracle: A Sigma Force Novel
Released On: Jun 24, 2008

◎ 「世界は燃えてしまう——多くが一つにならなければ」——“最後の神託”は、破滅を意味するのか、それとも救済を意味するのか? 世 界を震撼させる恐怖の「ウラヌス計画」と「サターン計画」、人類救済の鍵を握る〈デルポイの巫女たちの末裔〉、そして舞台は、世界の 要人達が集まる石棺化の式典の迫るチェルノブイリ原発へ——。〈シグマフォース〉チームを襲う最大の危機とは!? ◎ 〈シグマフォース〉のグレイ・ピアース隊長の目の前で一人の男性が射殺された。著名な神経学者であるその男性、アーチボルド・ポーク は、致死量の放射線を浴びていた。デルポイの神殿が描かれた硬貨と、不思議な能力を持つ少女の手による絵を手がかりに、グレイたちシ グマの隊員は、ポークの娘エリザベス、ロマの男性ルカとともに、インドへと向かう。一方、ロシアのウラル山脈で記憶を失った一人の男 性が目を覚ました。彼は不思議な能力を持つ三人の子供から、「僕たちを救い出して」との依頼を受ける。その頃、ロシアではニコライ・ ソロコフ上院議員とサヴィーナ・マートフ少将を中心に、チェルノブイリ原発を利用したロシア再興計画が進んでいた。その計画に参加さ せられていたのが、不思議な能力を持つ子供たちだったのだ。子供たちの能力を増幅させる人体実験には、シグマの存在を疎ましく思うア メリカのグループも関与していた……。 ◎ 「デルポイの神託と巫女」とは——デルポイはギリシア最古の神託所。〈デルポイの神託〉は、ギリシア神話のオイディプス伝説ですでに 描かれており、人々の運命を左右する役割を担う。神殿の入口には、神託を聞きに来た者に対する3つ の格言——「汝自身を知れ」「過剰の中の無」「誓約と破滅は紙一重」——が刻まれていたとされている。〈デルポイの巫女〉と呼ばれた 女性たちは幻覚作用のある気体を吸引し、依頼者が訊ねる未来についての質問に答えていたという。しかし、彼女たちの預言は単なる占い の域を超え、古代世界において絶大な影響力を持っていたのである。千年以上の長きにわたり、巫女の神託のおかげで何千人もの奴隷が解 放され、西洋民主主義の種がまかれ、人々の生活の尊厳が高められることとなった。古代ギリシアが未開人の住む地から進んだ文明を持つ 国家へと発展した裏では、巫女の神託が重要な役割を果たしていたと主張する者さえいる。

Share This:
Share
International Editions: Browse

Bibliography [View, Print and Download the James Rollins Bibliography]

NOTE: The publisher in your country has not provided Download and Preview Content.

Critical Acclaim

There are no reviews at this time. Be the first and submit a review below.

FAQ

Media

  • Autism and Its Relationship in The Last Oracle
  • Chernobyl and its role in The Last Oracle
  • The Last Oracle Cover Story
  • Amazon
    Amazon, a Fortune 500 company based in Seattle, Washington, is the global leader in e-commerce. Since Jeff Bezos started...More Info